太陽光発電は停電時に使えるのか、蓄電池との違いを解説

停電になったとき、ご自宅の太陽光発電で電気を使えるのか、気になる方もいらっしゃると思います。自立運転機能に対応した設備であれば、停電中でもパネルで発電した電気を使える場合がございます。ただし、夜間には発電できず、使える出力も機種や日射量によって異なります。

太陽光発電と住宅設備のご相談をお受けしている株式会社ワン・ミニットが、停電時の利用条件と蓄電池との違いを解説いたします。電気を「つくる」設備と「ためる」設備の役割を分けて考えることが、ご家庭に必要な備えを判断する第一歩となります。

停電時の太陽光発電について押さえたいポイント

停電時の利用には、自立運転への対応、発電状況、出力上限の確認が必要です。記事の要点を5つに整理いたします。

  • 自立運転に対応した太陽光発電は、停電中でも発電した電気を使える場合がございます。
  • 太陽光発電だけでは、夜間に電気を供給できません。曇りや雨の日も日射量に左右されます。
  • 蓄電池はためた電気を放電する設備です。夜間も使えますが、残量と出力に制限がございます。
  • 停電中に太陽光で蓄電池を充電できるかは、機器の組み合わせと配線・設定によります。
  • 株式会社ワン・ミニットでは、ご家庭の電気の使い方に合わせた設備の組み合わせをご提案しております。

太陽光発電は停電時でも使えるのか

自立運転機能があり、設備に異常がなく、必要な発電量が得られる場合は、停電時にも利用できます。太陽光発電を設置しているだけで、普段と同じように家中の電気を使えるとは限りません。

自立運転とはどのような機能か

自立運転は、電力会社の系統から切り離して、発電した電気を使う機能です。停電時は安全のため通常の連系運転が停止します。自立運転へ切り替える方法は機種によって異なり、手動操作が必要な設備も、自動で切り替わるシステムもございます。

太陽光単独の設備では、自立運転用コンセントなど指定された接続先から電気を取り出します。蓄電池を含むシステムでは給電先が異なるため、壁のコンセントが使えるかどうかも、設備の仕様と配線をご確認ください。

太陽光発電協会の停電時の案内でも、操作方法はメーカーや機種によって異なる場合があるとされています。一律のブレーカー操作を覚えるのではなく、ご自宅の取扱説明書を優先してください。

停電時に使える電気にはどのような制限があるか

使える電力は、自立運転の出力上限と、その時点の発電量の両方に制限されます。自立運転用コンセントの上限が1,500Wとなる設備は代表的な例ですが、すべての製品に共通する値ではございません。

パネルの設置容量が大きくても、停電時にその全量を家電に供給できるとは限りません。接続する家電の消費電力に加え、モーターなどの起動時に必要な電力も確認する必要がございます。

曇りや雨の日も日射があれば発電する場合がありますが、使用できる電力は変動します。夜間は太陽光による発電ができません。途中で電源が切れると危険な機器については、太陽光の自立運転を連続供給が保証された電源として扱わないでください。

太陽光発電と蓄電池は何が違うのか

太陽光発電は電気をつくり、蓄電池は電気をためて必要なときに放電します。停電時の役割は、次のように整理できます。

比較項目 太陽光発電のみ 停電対応の蓄電池
主な役割 日射を利用して発電する ためた電気を放電する
夜間の利用 発電できない 残量があれば利用できる
天候の影響 発電量が日射量に左右される ためた電気の放電は日射を必要としない
給電範囲 自立運転用コンセントなど指定の接続先 機種と配線により指定回路または家全体
主な制限 発電量と自立運転の出力上限 残量、停電時出力、給電範囲、対応電圧

蓄電池があるからといって、すべての家電を無制限に動かせるわけではございません。「特定負荷型」は指定した回路へ、「全負荷型」は家全体を対象に給電する方式ですが、全負荷型でも出力上限や200V機器への対応を確認する必要があります。

蓄電容量のkWh(キロワット時)はためられる電気の量、出力のkW(キロワット)は同時に供給できる電力の大きさを表します。容量だけでなく、使いたい家電と停電時の出力を合わせて確認してください。

太陽光発電と蓄電池を組み合わせるとどう変わるか

停電中の充電に対応した組み合わせであれば、日中に太陽光で発電した電気をため、夜間に使えるようになります。ただし、太陽光発電と蓄電池をそれぞれ設置すれば、必ず停電中に充電できるというものではございません。

必要なのは、対応するパワコンや接続方式、配線、設定などの確認です。ハイブリッドパワコンを使う構成もありますが、名称だけで判断せず、停電中の充電・放電が可能な条件を確認してください。

弊社の住宅用太陽光発電・蓄電システムのご提案では、ご自宅の電気の利用方法を伺って組み合わせを検討しております。既設設備がある場合は、その型番も判断材料となります。

翌日も充電できるかは天候と発電量に左右されます。長期間の停電でも普段どおりに暮らせると断言せず、優先する家電を絞り、残量を確認しながら使うことが大切です。

停電に備えて事前に確認しておきたいこと

事前に確認したいのは、使える接続先、操作方法、機器の出力、蓄電池の残量設定です。停電してから調べなくて済むよう、ご家族で共有しておくことをお勧めいたします。

  • パワコンの自立運転機能の有無と、自立運転用コンセントの位置。
  • 停電時の切り替えと、復電時の通常運転への戻し方。
  • 停電中に優先したい家電と、その消費電力・起動時の条件。
  • 蓄電池の給電範囲、停電時出力、200V対応、非常用残量の設定。
  • 停電中に太陽光から蓄電池へ充電できる条件。

設備が破損・浸水している場合は、無理に操作しないでください。経済産業省の注意喚起では、破損や浸水したパネルでも光が当たると発電する場合があり、接触による感電のおそれがあるとされています。異常がある場合は近づかず、販売施工業者などへ連絡してください。

機器の接続は取扱説明書に指定された方法に限って行ってください。医療機器など電源の中断が重大な影響を及ぼす機器については、機器メーカーや医療機関に必要な電源対策をご相談ください。

太陽光発電と蓄電池の違いを踏まえた備え方

備え方は、停電中に何を何時間使いたいかを基準に検討すると整理しやすくなります。日中の充電が中心なのか、夜間の照明や冷蔵庫も維持したいのかで、必要な設備は変わります。

株式会社ワン・ミニットは、ヒアリングと現地調査を通じ、ご自宅の状況を確認してプランをご提案しております。電気料金の明細や既設設備の型番が分かる資料をご用意いただくと、具体的に検討しやすくなります。

設備導入は停電対策だけでなく、将来の暮らしを見据えた住まいの計画と合わせて考えることも大切です。容量の大きさだけで判断せず、必要な給電範囲と使い方を整理してください。

弊社にはファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持つスタッフが在籍しております。設備の検討と家計の見通しを合わせて、無理のない計画を考えるお手伝いをいたします。

停電時の太陽光発電・蓄電池に関するよくある質問

蓄電池がなくても停電時に太陽光発電を使えますか

自立運転に対応した設備で、必要な日射があれば使える場合がございます。ただし、指定のコンセントなどから利用する形となり、夜間には発電できません。ご自宅の設備で使える接続先と出力を確認してください。

蓄電池があれば夜間も電気を使えますか

停電対応の蓄電池に残量があり、給電対象の回路につながる家電であれば、夜間も利用できる場合がございます。株式会社ワン・ミニットでは、ご家庭の使い方に合わせて設備をご提案しておりますが、使用時間は容量と消費電力によって異なります。

停電中に太陽光発電で蓄電池を充電できますか

停電中の充電に対応したシステム構成であれば可能です。すべての組み合わせで対応するわけではございません。株式会社ワン・ミニットへのご相談では、太陽光発電・パワコン・蓄電池の型番が分かる資料もご用意いただくと、検討を進めやすくなります。

停電が復旧した後に操作は必要ですか

手動で通常運転に戻す必要がある設備も、自動で戻るシステムもございます。ご自宅の取扱説明書に従い、通常運転に復帰していることをご確認ください。

停電対策の相談はどこから始めればよいですか

使いたい家電と希望する使用時間を整理するところから始めると、必要な条件が明確になります。株式会社ワン・ミニットへのお問い合わせでは、電気の使い方と既設設備の情報をお聞かせください。

弊社は住まいと家計のご相談を通じて、ご家庭に合った検討をお手伝いしております。

※操作方法、給電範囲、停電中の充電条件は設備ごとに異なります。実際の利用時はメーカーの取扱説明書をご確認ください。