太陽光発電の導入で後悔につながりやすいのは、発電量の見積もり、費用の捉え方、屋根と施工の確認、保証、蓄電池への期待の5つです。導入前にこれらを確認し、ご家庭の条件に合うかを判断することが大切でございます。
この記事では、戸建て住宅で導入をご検討中の方へ、失敗しやすいポイントを費用・施工・導入後の使い方に分けて整理いたします。株式会社ワン・ミニットが、ご家庭の電気の使い方に合わせた判断に役立つ確認事項を解説いたします。
太陽光発電の導入で押さえておきたい要点
失敗を防ぐには、導入前に次の5点を、見積もりの数字とは別に確認することが大切です。
- 発電量と電気代の削減額は異なり、日当たり・影・昼間の電気使用量によって効果が変わります。
- 費用は初期費用だけでなく、点検・修理・機器交換・ローン利息を含めた総額で比べます。
- 屋根の劣化、荷重、防水、将来の修繕は、現地調査で個別に確認する必要があります。
- 機器保証・出力保証・施工保証は対象が異なるため、書面で内容を確認します。
- 株式会社ワン・ミニットは、ご家庭の電気使用状況に合わせて、太陽光発電と蓄電池の組み合わせをご提案しております。
発電量と電気代の削減効果を大きく見積もってしまう
年間の発電量を、そのまま電気代の削減量として扱うと、導入効果を大きく見積もる可能性があります。発電した電気のうち、自宅で使う分と売電する分では、家計への影響が異なります。
日当たりと影で発電量は変わる
屋根の方位や傾斜、面積に加えて、近隣の建物や樹木の影も発電量に関わります。個別の条件でシミュレーションを行い、前提を確認することが大切です。
太陽光発電協会の設置までの流れでも、屋根の確認、電気使用量の把握、発電量のシミュレーションが導入前の手順として示されております。
昼間の電気使用量も試算に反映する
太陽光発電は昼間に発電するため、日中の電気使用量が少ないご家庭では、使いきれない電気が多くなる可能性があります。年間の使用量だけでなく、時間帯ごとの使い方も確認してください。
見積書では、発電量の計算条件、自宅で使う割合、削減額に使われた電気料金の単価、売電の条件を確認します。過去の電気使用量と生活時間帯を反映してもらうと、実態に近い試算につながります。
初期費用だけで導入を決めてしまう
初期費用だけで決めると、導入後の点検・修理・機器交換・ローン利息の負担を見落とす可能性がございます。長く使う設備ですので、総額で比較することが大切です。
維持費と交換費用を含めて考える
設置後は、点検に加えて、不具合時の修理やパワコン(パワーコンディショナー)などの機器交換が必要になる場合があります。パワコンとは、パネルで作った電気を家庭で使える電気へ変換する機器です。
将来の屋根修繕に伴うパネルの脱着や、撤去・処分の費用も確認してください。保証期間終了後の負担も含めて考えると、導入後の家計の見通しを立てやすくなります。
ローンや初期費用を抑える契約の条件を確認する
ローンを利用する場合は、月々の支払額だけでなく、金利を含めた支払総額を確認します。電気代の削減額で返済できるという説明も、ご家庭の使用状況に基づく試算か確認してください。
初期費用を抑える方法として、PPAやリースもございます。PPAは事業者が設置した設備で発電した電気を購入する方式です。導入方法の比較を参考に、所有権、売電収入の帰属先、契約期間、途中解約の条件も合わせて比べてください。
屋根の状態や施工方法の確認が不足する
屋根の確認が不足すると、設置後の雨漏りや屋根修繕に伴い、追加の対応が必要になる可能性がございます。パネルは長期間固定するため、設置前の確認が欠かせません。
屋根材の劣化と荷重を現地調査で確認する
現地調査では、屋根材の種類と傷み、下地や防水の状態、設備の重量、風や積雪への対応を確認します。図面で構造を確認することに加え、現地の状態も調べてもらうことが大切です。
重さの考え方は、屋根に重たいものをのせても大丈夫なのかという記事でも整理しております。ただし、屋根材や下地の状態はお住まいごとに異なるため、個別の確認が必要です。
将来の屋根修繕とパネルの脱着を想定する
屋根の塗装や葺き替えを予定している場合は、パネル設置との順序を先に検討します。設置後に屋根工事を行うと、パネルの取り外しと再設置が必要になる可能性があるためです。
固定方法と防水処理、配線の保護、工事後の検査について、書面や図面で説明を受けてください。施工会社を選ぶ際の観点は、あんしんできる施工会社の選び方も参考になります。
保証とアフター対応を確認しない
保証を期間の長さだけで判断すると、必要な修理が対象外となったり、別途費用が発生したりする可能性があります。種類ごとに対象と条件を確認してください。
機器保証・出力保証・施工保証の違い
機器保証は、保証書に定める条件に該当する機器の故障等が対象です。出力保証は、パネルの出力が保証書に定める基準を下回った場合などに適用されます。施工保証は、定められた条件に該当する工事に起因する不具合が対象になります。
出力保証は、年間発電量を保証するものではございません。売電収入や電気代の削減額が保証されるわけでもないため、免責事項、出張費や足場代の扱いも確認してください。
書面で確認し、連絡先を決めておく
説明された内容は、口頭ではなく書面で残してください。不具合時の連絡先、有償・無償の範囲、点検の内容と費用を確認しておくと、導入後に対応しやすくなります。
自然災害による損害についても、メーカー保証や施工保証と同じ扱いとは限りません。保険の対象になるかを含め、契約内容を個別に確認することが大切です。
蓄電池や停電時の機能に過度な期待を持つ
蓄電池や停電時の機能には、使える電気の量、出力、給電範囲などの制約があります。普段と同じように家中の電気を使えると思い込むと、期待とのずれが生じる可能性がございます。
太陽光だけでは夜間の停電に対応できない
自立運転機能に対応した設備であれば、停電中でも発電した電気を使える場合がございます。ただし、夜間は発電できず、使える電力も機器の出力上限と日射量に左右されます。詳しくは太陽光発電は停電時に使えるのかで解説しております。
蓄電池は容量と出力の両方を確認する
蓄電池の容量(kWh)は蓄えられる電気の量、出力(kW)は一度に使える電力の大きさです。停電時に給電できる範囲や、使える家電も設備と配線によって異なります。
停電時に動かしたい家電と使用時間を先に整理し、利用時の蓄電残量も考慮してください。容量の大きさだけで必要性を判断せず、追加費用と役割を合わせて検討します。
蓄電池の費用は、機器代に加えて施工費や電気工事費を含めた総額で確認します。蓄電池の導入費用も、あわせてご覧ください。
契約前の確認で導入後の後悔を減らす
導入後の後悔を減らすには、現地調査、見積比較、契約条件の確認を、契約前に済ませておくことが大切です。説明に不明点が残る場合は、契約を急がず整理してください。
現地調査に基づく見積もりを複数比べる
見積書は「一式」ではなく、機器と工事内容ごとの内訳を確認します。設備の型番、施工範囲、発電量の計算条件、保証内容をそろえると、金額以外の違いも比べやすくなります。
国民生活センターの「電気代が安くなる」と勧誘された場合のFAQでも、電気使用状況によって必ずしも安くなるとは限らず、複数社から見積もりを取って慎重に検討することが重要とされております。
契約条件とクーリング・オフ制度を確認する
契約書では、工事の範囲、支払い条件、保証、解約時の扱いを確認します。訪問販売で契約した場合は、法定の書面を受け取った日から数えて8日以内など、クーリング・オフの適用には条件がございます。
詳しくは国民生活センターの訪問販売での契約と解約に関するFAQで案内されております。解約などでお困りの際は、消費者ホットライン188にご相談ください。
経済面の考え方は、太陽光発電は本当にお得なのかで整理しております。
導入前全般の確認事項は、導入前の基本ポイントにもまとめております。
株式会社ワン・ミニットは、ご家庭の電気の使い方に合わせた設備選びをご提案しております。導入をご検討の方は、お問い合わせからご相談ください。
太陽光発電の導入に関するよくある質問
太陽光発電を導入して後悔する理由には何がありますか?
発電量や削減額への期待と実態のずれ、維持費の見落とし、屋根や保証の確認不足などが考えられます。導入前に、ご家庭の条件を反映した見積もりとシミュレーションを確認することが大切です。
太陽光発電に蓄電池は必ず必要ですか?
蓄電池は必須ではございません。夜間の電気利用、停電対策、追加費用によって必要性は変わります。株式会社ワン・ミニットでは、ご家庭の電気の使い方に合わせて設備の組み合わせをご提案しております。
見積もりは何社から取ればよいですか?
複数社から見積もりを取り、比較することをお勧めいたします。社数だけでなく、機器の型番、施工範囲、保証、試算の条件をそろえて比較できるかが重要です。
保証は書面でどこまで確認すればよいですか?
保証の種類ごとに、対象範囲、期間、費用負担、免責事項、連絡先を確認してください。出力保証がある場合も、年間発電量や売電収入が保証されるわけではございません。
屋根の修繕が必要な場合も設置できますか?
屋根の状態によっては、修繕を先に行ってから設置する場合がございます。弊社では屋根の補修・リフォームも承っておりますので、太陽光発電だけでなく、住まいの修繕と合わせてご相談いただけます。
導入後に確認しておくことはありますか?
発電量のモニターを確認し、異常な低下やエラー表示があれば販売店や施工店へ相談してください。天候によっても発電量は変わります。ご自身で屋根に上ったり、機器を分解したりすることは避けてください。
※この記事は一般的な情報をもとにしております。制度、保証、施工条件は個別に異なりますので、導入時には関係機関やメーカー、施工業者へご確認ください。
